BLOG

艶(つや)のある男の作り方

2021.10.14

商品について洋服について

 

10月も半ばになり、ようやく秋らしい気候になってまいりましたが、

皆さん いかがお過ごしでしょうか?

今回は、秋のファッションを考える上で ぜひ押さえておきたい『  艶(つや)』について書きたいと思います。

 

艶のあるコーディネート

 

とは、光が当たることで奥底で静かに輝き、立体感や高級感を演出するものだと考えています。

キラキラとかテカテカとは、別物だと思います。

 

それでは、洋服にを出すにはどんな方法があるのでしょうか?

 

1.細い繊維の生地を使用

 

super130s

 

生地は繊維が細ければ細いほど、艶が生まれます。

スーツを着る人ならご存じかと思いますが、

生地ネームに繊維の細さを表記(super130’sなど)して、

いかに光沢のある高級スーツであるかを示しています。

 

艶のあるコーディネート

 

 

2.生地繊維の構造

 

cricketのネクタイ

主にシルクについてですが、生糸の繊維部分が三角形になっており、

この形がプリズムのように入ってきた光を反射・拡散することにより、

あの独特な艶が生まれています。

 

3.生地の織り方

 

トム・クルーズ

 

表面にのある生地の代表格といえば、ネクタイなどに使われるサテン生地

サテン(朱子織り)は、タテ糸・ヨコ糸のどちらかが表面に長く浮いているという構造で、

交差する点が極端に少なく、他の織り物にはない上品なを持っています。

 

4.生地の加工方法

 

艶のあるコーディネート

 

冬に人気の艶素材であるベロア生地は「ベロア加工」と呼ばれる加工法で作られています。

パイルをカットすることで立ち毛にして、カット表面が光沢を放つのが特徴です。

 

オイルドジャケット

 

また、英国生まれのBarbour(バブアー)のオイルドジャケットに代表されるような「オイルド加工」は、

生地の表面に油を塗り込み、表面に光沢や防水性や保温性をもたせる方法です。

 

 

5.お手入れ

靴磨きをして、靴に艶を出す方は多いと思いますが、スーツやコートやセーターも同じです。

 

洋服ブラシ

 

こまめにブラッシングすることで、余分な繊維を取り除き、繊維の毛並みを同じ方向に整えるので、

滑らかになり艶がよみがえります。

スーツや厚手のウールコートなどにはコシのある豚毛のブラシ、

カシミアや薄手のセーターなどには繊細な馬毛のブラシが良いそうですよ。

 

とりあえず、今回は、天然素材の地艶(じづや)中心に書かせていただきました。

科学繊維や近代的な加工方法については、あまり詳しくありませんのであしからず・・・

 

さあ、皆さんも艶のある秋をお楽しみください!

艶のあるコーディネート