うららかで過ごしやすい陽気になってきましたね。
卒業式や入学式は終わりましたが、これから結婚式なども増えてくる時期です。
ドレスシャツ専門店としては、ここでフォーマルなドレスシャツについて
基本的な部分を確認しておきたいと思います。
ちょっと遅いか・・・
そんな訳で、
第一回『ドレスシャツクイズ、どっちがフォーマル!?』
選択肢の内、どちらの方がよりフォーマル度が高いかをお答えください。
Q.1 どっちの色がフォーマル?
答えは、A。
簡単ですね。白シャツが最もフォーマルな色になります。
ピンクのドレスシャツも親しい友人の結婚披露宴ぐらいならOKですが、フォーマル度は低めです。
ちなみに、柄物はフォーマルシャツとしてはNGですね。
Q.2 どっちの襟がフォーマル?
答えは、B。
Aのボタンダウンカラーのようにボタンなどの装飾があるとフォーマル度が下がります。
その観点で言うと、ピンホールカラーも装飾があるので、ドレッシーですがフォーマル度は低いです。
じゃあ、ウィングカラーはどうなるの?装飾があるっぽいけど?
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
ウィングカラーシャツは、そもそもモーニングコートやタキシードなどに合わせるフォーマル用のドレスシャツなので、例外で完全にフォーマルです。
Q.3 どっちのフロント(前開きのシャツのボタンを留める部分)がフォーマル?
この問題は3種類のフロントがありますので、フォーマルな順に並べ替えてください。
答えは、C→A→Bの順でフォーマルです。
考え方は、襟型と同じで、装飾が付いていればいるほどフォーマル度は下がります。
なので、ボタンも前立て(前開きのボタンの並んでいる所の帯状の装飾)も見えているBが最もフォーマル度が低く、どちらも見えていないCが最もフォーマル度が高いという理由です。
Q.4 どっちの袖がフォーマル?
答えは、Bと言い切らせていただきます。
元々はシングルカフスしか無かったので、歴史が古く伝統的であるとか、
ダブルカフスは、シングルカフスを折り返して着用した遊び心の名残であるとか、
今でも燕尾服にはシングルカフスが用いられているから格上であるとか・・・
反対意見も数多くあるのも事実です。
※ 左からフレドリック・マーチ、ミリアム・ホプキンス、ゲイリー・クーパー
しかしながら、まず昔のシングルカフスと今のシングルカフスが、
全くの別物であることを理解すれば答えは簡単です。
昔のシングルカフスは固くのり付けされており、それをカフリンクスで留める仕様でした。
その後、二つ折りにすれば柔らかいカフスでもカフリンクスで留められるよねってことで誕生したのがダブルカフスです。
さらにその後、ボタンで留めるタイプの現在のシングルカフスが出てきたというわけです。
つまり、ハードシングルカフス→ソフトダブルカフス→ソフトシングルカフスの順番ですね。
なので、写真はソフトシングルカフスとソフトダブルカフスの比較なので、
よりクラシックでドレッシーなBの方がフォーマルです。
いかがでしたか?皆さんは何問正解できましたか?
フォーマルは奥が深いので、はっきり白黒つけられない部分もありますが、
知っておいて損はないので、ぜひ参考にしてみて下さい!