HAPPY HALLOWEEN !
ウチの3歳の娘は、魔法使いの衣装を買って準備万端でした。
オレンジと黒のツートンカラーでかわいいですね。
ドレスシャツでツートンカラーと言えば、クレリックシャツ。
クレリックシャツとは、襟とカフス部分だけが、白または 無地で、
身頃に 色や柄物の生地を 使用したシャツのことです。
クレリックシャツの由来としては、
汚れや擦り切れが発生した際に、襟や袖を取り替えられるよう利便性の高い労働着として着られていた説。
または、クレリック(牧師や神父)などが着用していた白い立ち襟の僧服に似ている為などの説が有力です。
ただし、クレリックシャツは 和製英語だそうで、英語では、
カラーディファレントシャツ(collar different shirt)と言うそうです。
※1920年代のロンドン
そんなクレリックシャツが、現代のスタンダードになる要因として1番に挙げられるのは、
世界恐慌前、1920年代のロンドンでの大流行です。
※1920年代が舞台のドラマ『ボードウォーク・エンパイア』のスティーブ・ブシェミ氏
豊かな時代における 紳士たちの遊び心 の表れでしょうか?
しかし、そんな遊び心に苦言を呈する方もいらっしゃいます。
※FRAY 社オーナー ルチア・パシン・ランディ女史
「 クレリックシャツは午前中に着るべきシャツ。」
イタリアのシャツメーカー FRAY 社 の女性オーナーの ルチア・パシン・ランディ女史のお言葉です。
つまり、ディナーやパーティーのような 高いドレスコードの場には そぐわないとおっしゃってる訳です。
一方で、こんな出来事もありました。
2005年のチャールズ皇太子とカミラ夫人の結婚式で、
チャールズ皇太子は、クレリックシャツをお召になって登場しました。
ドレスシャツ発祥の地イギリスの男性のトップが、クレリックシャツはフォーマルだとおっしゃっているのです。
世界中探しても NO と言える人はいないでしょう。
今回、あらためてクレリックシャツを調べることで、
クレリックシャツは、今も昔も人々の心を鷲掴みにし、
カジュアルライクな遊び心がありながら、フォーマルにも対応する
世にも不思議なシャツであることが分かりました。
クレリックシャツには、何か魔法がかかってるのかもしれませんね。