最近、いちだんと寒さが厳しくなって参りました。
さあ、風邪に気を付けながら、冬のファッションを楽しみましょう!
冬の素材と言えば、まず頭に浮かぶのがウールですよね。
ウールが動物繊維の総称だと誤解されることもありますが、ウールは羊毛だけを意味しています。
つまり、動物の種類が変われば、その動物繊維の種類も異なります。
また、その特徴や希少価値も変わってきます。
今回は、その辺りを徹底比較してみたいと思います。
1.ウール
羊の毛。保温効果が高い。伸縮性に富んでいる。水をはじく性質がある。
湿気をよく吸収する。防臭効果がある。リーズナブル。
ニット製品によく使われます。
2.カシミア
高い台地に生息するカシミア山羊の冬の産毛。繊維が細くしなやか。独自のぬめり感と光沢感がある。
保温性と放湿性が高い。弾力性が高く、型崩れしにくい。希少で高価、特にイタリア産のカシミアは最高級。
肌触りが良いのでマフラーなどに最適です。
3.キャメル
フタコブラクダの毛。毛は極めて細く、長く軽くフワフワした感触。保湿性、弾力性に富む。
ラクダ色の独特の光沢。カシミアに比べると安価。
適度な硬さがあるので、コートなどによく使用されます。
4.アルパカ
南米のアンデス山脈の高地に生息するアルパカの毛。なめらかな手触りと美しい艶。保温性が高い。
毛が空洞になっているので軽い。毛玉になりにくい。カシミアよりやや高価。
5.ヴィキューナ
アンデスの3700M~5000Mの高地に生息するラクダ科の小動物ヴィキューナの毛。
最も細く最も柔らかい最上級の動物繊維。コートは何百万円もの価格。
いかがでしたでしょうか?様々な動物繊維がありますよね。
特に最後にご紹介したヴィキューナでスーツを仕立てるときには、失敗が許されないので、
高価なカシミアの生地で試作品を作るそうです・・・。
今年は現実的に、カシミアのマフラーぐらい購入できたらと思います。
それでは。