世界卓球での日本勢の活躍が連日テレビで放送されています。
今回はアメリカ開催で、これは史上初のことだそうです。
確かにアメリカにはバスケットボールやアメリカンフットボールなど独自のスポーツ文化があるイメージで、
卓球などはあまり盛んではないと思っていました。
ところが、世界卓球のセミファイナル以上のチケットは即完売の大人気だったとか。
まだ220年ちょっとの若い国家アメリカが、
開拓魂と柔軟性で大国になった理由はそこらへんにある気がします。
※会場のあるヒューストンの夜景
ファッションでアメリカ独自の文化と言って初めに思いつくのは、アイビールックです。
アイビールック以前の1950年代のアメリカの富裕層は、
ファッションの本場ヨーロッパのエレガントなウエストのくびれたスーツを
仕立てて身にまとうのがステータスでした。
※華麗なるギャツビー
しかし、持ち前の開拓魂と柔軟性で、
逆にダボダボでスポーティでチープとも言えるスタイルを生み出したのです。
アメリカのロックンローラーとはまた違った、富裕層の若者による反抗的なファションかもしれません。
象徴的なアイビーカジュアルは、通う大学の校章やロゴがあしらわれたアイテムです。
大学の購買部で売っているようなものが、重要なアイテムだった訳ですね。
スイングトップなどもマストアイテムです。
※スティーブ・マックイーン
そして大流行するトリガーとなったのは、JFKことケネディ大統領の影響力です。
ケネディ家と言えば超名門ですが、そんなエリート中のエリートが、
アイビールックの元祖ブルックスブラザーズのスーツや ヨットセーリングファションでメディアに登場する度、
アイビールックはアメリカ全土に広まっていきました。
若々しくアメリカらしいマインドを持った大統領がファションの流行に一役買っていたのです。
ちなみに、スーツのボタンを上も下も全部かけるのは、着方を知らない訳ではなく、こだわりだとか。
その後、日本でもアイビールックが大流行しますが、VAN の創業者である石津謙介氏が、
雑誌などのメディアで紹介したことが大きな要因とされています。
さらに1960年代前半には銀座にある みゆき通りを
「みゆき族」と呼ばれる日本流アイビースタイル集団が登場します。
やはり、時代を動かすのは若々しいマインドなのでしょうか?
私たちも見習って若々しく前に進んでいきたいと思います。
余談ですが、ファーストサマーウイカさんは、石津謙介氏の親戚だそうです。