突然ですが、皆さんは 『プリンス オブ ウエールズ チェック』という柄をご存じでしょうか?
こんな柄です。
なんだ、グレンチェックじゃないか!と思ったアナタ…よく見て下さい。
グレンチェックの上に水色の格子柄が乗っかった柄。
これこそが、プリンス オブ ウエールズ チェックです。
直訳すると、「ウエールズ王子の格子柄」です。
ウエールズ王子と言えば、我々のプランドのルーツでもある
英国のウィンザー公爵 ( エドワード8世 ) の若かりし頃の称号です。
影響力のあるウエールズ王子が好んで着ていたので、世界的に有名な柄になりました。
※ ウエールズ王子
ではなぜ、ウエールズ王子がプリンス オブ ウエールズ チェックを好きになったのでしょう?
19世紀、ウエールズ地方の密猟監視人の制服に使う柄を選ぶときに、
一部のエリートだけに許されたタータンチェックにするわけにはいかないので、
複雑にチェックが重なり合ったこの柄を採用したそうです。
そして、この地方に狩りに来る習慣のあった父の影響で、
プリンス オブ ウエールズ チェックを好むようになったそうです。
※ ウエールズ王子の父、ジョージ5世
もちろん、エリート中のエリートですから、
タータンチェックを着ることを許されていたにも関わらず、
庶民の着ていたものに興味を持ったということですね。
ファッションにしか興味が無く、王室の中でも異端だった彼の片りんが伺えるエピソードです。
現在では、むしろ伝統の柄として多くの人々に愛されています。
※ ケーリー・グラント