「あの人は柄物のトップスに柄物のボトムスを合わせているからダサい。」
この発言には落とし穴があります。
柄に柄を合わせるのはダサいのではなく、難しいからダサくなりやすいだけなのです。
逆に言えば、ワントーンコーデはオシャレなのではなく、簡単だからオシャレになりやすいという事です。
だからと言って、安易なコーディネートばかりだと、
つまらないし、すごくオシャレにはなりにくい・・・。
人間に例えると分かりやすいです。
主張の強い者同士、特に似た者同士を一緒にするとケンカをしがちですね。
だからといって相手に関心を持たずコミュニケーションを取らなければ、ケンカもしませんが、つまらない。
そして、主張の強い者同士が上手く力を合わせれば、より大きな力を発揮することも しばしばです。
※ JTのCMの 北村匠海さんと鈴木伸之さん
シャツとネクタイのコーディネートもしかりです。
ストライプシャツの場合、無地のネクタイを合わせれば、簡単です。
同じ柄物でも小紋柄などの違った種類の柄を合わせるとケンカしにくいですね。
ストライプのネクタイを合わせるのは難しいですが、
ストライプのピッチの大小でメリハリを付ければ オシャレなコーディネートになります。
つまり、他のコーディネートの要素である柄の大きさや生地感、
フォーマル度(カジュアル度)、洋服の背景などを合わせたりハズしたりして、
柄と柄のコーディネートをオシャレに成立させるのです。
我々が敬愛するウィンザー公爵は、柄×柄コーデの達人でした。
これが世界中に影響を与えたファッショニスタのコーディネート。
ダサいの向こう側ですね。