ドレスシャツは下着か否か!?
現在、その問いに答えるとすれば、答えは「NO」だと思います。
なぜ、現在という条件付きかと言うと
ドレスシャツには、下着とオシャレ着の二面性があり、
その比率が時代によって変化しているからです。
例えば、中世のヨーロッパでは、貴族の間でドレスシャツの装飾が流行します。
これは、オシャレ着の比率が非常に高いと言えます。
1930年代に入ってからブリーフやトランクスができるまでは、
裾の長いドレスシャツで股間を覆っていました。
この時は、下着としての役割が大きいですね。
そして現代では、そうした歴史を踏まえ、
色々な襟型が生まれたり、今なおドレスシャツの前後は両脇に比べて長くなっています。
つまり、歴史に裏打ちされたディテールを備えたオシャレ着であるという解釈ができます。
さらに、現代の着こなし方にも言及すると、
スーツの袖口からのぞくドレスシャツのカフスは、ハーフインチ(1.27cm)がカッコイイとされていますが、
元をただせば、ドレスシャツの袖がスーツの袖より長い方が、スーツを汚れや摩耗から守ることができるという
下着としての考え方から派生したものです。
ドレスシャツは下着か否か!?
現在、その問いに答えるとすれば、答えは「NO」です。
※ WindsorKnot2022ss 「華麗なるクラシックドレスシャツ」
それを証明するかのように、現代には様々なドレスシャツとそれを楽しむたくさんの人々がいます。
私たちも微力ながら、そのお手伝いができればと思っております。
えっ!?でも それって勝負下着なんじゃない?…という揚げ足は取らないでいただけたら幸いです。