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ラペルに花を咲かせましょう

2023.03.02

四方山話洋服について

 

3月になって、少しずつ暖かくなり 春らしさも感じられるようになってきました。

春の花も ちらほらと咲き始めてるようです。

 

春の花

 

昭和世代の私は思わず 松田聖子さんの『赤いスイートピー』を口ずさんでしまいます。

 

赤いスイートピー

 

花と言えば、皆さんは『フラワーホール』って聞いたことありますか?

ズバリ、これの事です。

 

フラワーホール

 

ジャケットの左襟に開いてるボタンの穴のことですね。

 

スーツの起源は、立襟式の軍服ですが、
寒いときは、キッチリ一番上のボタンまで留めて、襟を立てて着用していました。
その一番上のボタンを通すのが、現在のフラワーホールにあたる訳です。

 

軍服

 

ではなぜ、フラワーホールという名前が付いているのか?

これには諸説ありますが、中世ヨーロッパで、男性が女性にプロポーズときに花束を差し出し、OKならその中から花を1本抜いて男性の胸に挿していたという習慣が由来だという説が有力です。
ロマンティックなのでそうゆうことにしておきましょう。

 

プロポーズ

 

結婚式で新郎が胸のラペルに花をつけるのもこの歴史的な背景からだそうです。

新郎でなくても、パーティーなどで花を飾ることはありますが、

それ以外にもラペルピンブートニエールなどを飾るとVゾーンが華やかになります。

 

スティーブ・ブシェミ

ラペルピン

 

現在のスーツやテーラードジャケットのラペルにも、ほとんどフラワーホールが付いていますが、

実際には、ボタン穴の糸がかりはあるものの、実際の穴は開いてないフラワーホールもあります。

基本的には、フラワーホール自体が飾りになっているということです。

 

フラワーホール

 

飾り以外のフラワーホールの使い方としては

所属する団体や社章などのバッジを取り付けたり、

国会議員バッジや弁護士バッジを付けて職業や資格を示したりします。

 

弁護士バッジ

 

このようにフラワーホールには様々な使い方があります。

 

ちなみに、スイートピーの花言葉は『門出』だそうです。

あなたもフラワーホールを使って、春の門出に 花を添えてみてはいかがですか?