今回はドレスシャツの印象を決定づける様々な襟型の名称と
そのスタイリングの例をお伝えしたいと思います。
当店は、既製品のドレスシャツ専門店ですが、10種類以上の襟型がございます。
まずこれだけの襟型が揃うショップは日本にはないでしょう たぶん 。
ではなぜ、そこまで襟型にこだわるかというと、
やはり、“ドレス”シャツですから、ファッションという観点から考え、
様々なスタイルに相応しい襟型を楽しんでいただきたいからです。
もちろん、トラディショナルなメンズクロージングのルールの範囲内でのバリエーションです。
襟が何枚も重なっていたり、襟先が異常に長いシャツを楽しんでいただきたい訳ではありません。
前置きが長くなってしまいました・・・それではいきましょう。
【レギュラーカラー】
これが基本になる襟型です。
ビジネス、冠婚葬祭、パーティーなどなど万能な襟型です。
現在では、ワイドカラーの方が一般的になったので、少しクラシックな香りも漂います。
カラーバーを付ければよりクラシックになりますね。
ちなみにワイドカラーだと両襟の距離が遠く、カラーバーは届きません。
【ワイドカラー】
現在、最もポピュラーな襟型です。
上品で「てらい」が無く、好印象を持たれやすい襟型。
面接や商談などにオススメです。
【ホリゾンタルワイドカラー】
襟羽根の開きが180°以上、文字通り地平線のように開いた襟型。
別名カッタウェイ。
ノーネクタイでボタンを開けても襟羽根が横にだらしなく広がらないので、
クールビズ初期は、かなり流行しました。
最近でも、スーツにホリゾンタルワイドを合わせる人は多く、もはや定番かも知れません。
【ボタンダウンカラー】
襟先をボタンで身頃に留めた襟型。
英国のポロ競技のウェアをヒントに、ブルックスブラザーズ社が考案しました。
なのでスポーティーな着こなしと相性がよく、ノータイで第一ボタンを外してもOK。
アメリカントラッドのアイコン的存在でもあります。
あえてボタンダウンのボタンを外して抜け感をつくる上級者テクニックもありますよ。
【ラウンドカラー】
襟の先が丸くなっている襟型。
1900年以前から英国貴族が愛用してきた伝統的な襟型ですが、
1920年代から紳士たちの間でも大流行しました。
クラシックでおしゃれなスーツスタイルに一役買いますよ。
【タブカラー】
左右の襟羽根を小さなつまみ紐(タブ)で留めるタイプの襟型。
つまみ紐が襟を引き締め、なおかつノットを持ち上げるので、美しい襟元を演出できます。
ラウンドカラー同様、1920年代に流行した紳士的なスーツスタイルに合う襟型ですが、
ビジネスでも着用可能ですよ。
【ピンホールカラー】
左右の襟の中ほどに小さな穴がありピンを通して使用する襟型。
タブカラー同様、ネクタイのノットを立体的に見せる効果がありますが、
ピンは、言わばアクセサリーなのでタブカラーに比べて華やかな表情になります。
レストランでのお食事やパーティーなどにいかがでしょうか?
【ラウンドタブカラー】
こちらは、ラウンドカラーとタブカラーの合わせ技の襟型です。
クラシック感もありながら、タブがネクタイを上品に引き立てます。
レトロ感のあるネクタイを小さめのノットで合わせれば、
華やかなジェントルマンの出来上がりです。
【ラウンドピンホールカラー】
こちらもラウンドカラーかつピンホールカラーという華やかな襟型。
もちろんクラシックな襟型です。
シンプルなコーディネートのワンポイントにするのもいいかもしれません。
【ウイングカラー】
襟の先が鳥の翼のように折り返された襟型。
主にフォーマル向きの襟型で、蝶ネクタイを合わせることが多いです。
結婚披露宴の新郎やゲストが着用します。
基本的には白のドレスシャツですが、カジュアルなパーティーならその限りではありませんよ。
いかがでしたでしょうか?
いろんな襟型があるけど、何をどう着たらいいか分からない!という方のお役に立てたら幸いです。
それでは今回はこのへんで失礼します。