今年は暖冬だとか言って油断してたら大雪が降ったりと、

全く掴みどころのない気候が続く昨今、いかがお過ごしでしょうか？

 

 

とは言え、もうすぐ春がきて、入学式や結婚式といった式典やパーティーが増えてきますね。

 

そこで今回は、こちらもどこか掴みどころのないフォーマルアイテム

『カマーバンド』についておさらいしておきたいと思います。

 

 

そもそもカマーバンドとは何か？

コレです。

 

 

蝶ネクタイ、カフリンクスと同様に、タキシードを着る際に必要なアクセサリーですね。

必要と言いましたが、替えが効かないわけではなく、

カマーバンドではなくベストを着用するパターンもあります。

 

 

元はと言えば、タキシードの下に着るのはベストだけでした。

しかし、19世紀から20世紀初頭、イギリスがインドを植民地にしていた頃、

イギリス人がインドでパーティーをするときにベストを着るのが暑すぎるということで、

ベストを簡略化したカマーバンドが考案されたとの事です。

 

 

ふむふむ、カマーバンドの歴史はそれほど長くないんですねぇ・・・。

 

「てか、暑いなら脱げばいいじゃん！」と正論をぶつけたあなた、

そこは紳士のたしなみとして、基本的には下着であるドレスシャツをあまり露出させたくないので、

カマーバンドは必要だったのですよ。

 

 

カマーバンドが隠してくれるのは、ドレスシャツだけではありません。

カマーバンドは、ドレスシャツとズボンの継ぎ目を隠し、シワシワになった見苦しい部分を隠します。

 

 

シワということで言ったら、ドレスシャツの前面をピンと張りシワを後によせた状態でカマーバンドをすれば、

見苦しいシワを隠し、美しいVゾーンをキープします。

 

 

 

あと、タキシードは基本ベルトレスなので、

サスペンダーをしたときに金具や革紐のゴチャゴチャした部分を隠しすっきりと見せてくれます。

 

 

それに、カマーバンドは体形も隠してくれます。

ズボンの上に同系色のカマーバンドがあるので、足長効果も期待できます。

 

 

 

『カマーバンドは七難隠す。』

 

あながち大げさなタイトルでもないと思いませんか？

 

 

あとこれは補足です。

カマーバンドの替わりはベストがあると言いましたが、

カマーバンドをした場合は、他のアイテムを変えてはいけません。

ベストは、スーツや普通のネクタイとも合わせられますが、

カマーバンドの場合は、スーツやネクタイはNGです。

必ずタキシードと蝶ネクタイで合わせてください。

それでは、今回はこのへんで失礼します。